記事: 「大丈夫?」と聞かれると、反射で「大丈夫」と答えてしまう

「大丈夫?」と聞かれると、反射で「大丈夫」と答えてしまう
10月10日は、世界メンタルヘルスデー。
1992年に世界精神保健連盟(WFMH)が定めた日で、心の健康について関心を高め、偏見をなくし、正しい知識を広めることを目的としています。今では世界保健機関(WHO)も協賛する、国際的な記念日になっています。
心の健康と聞くと、少し大きな話に感じるかもしれません。
でも、私にとっていちばん身近なのは、毎日のように交わしている、あるやりとりでした。
「元気?」「最近どう?」「体調、大丈夫?」
久しぶりに会う友人や、自分の親に聞かれるたびに、私の答えはほとんど決まっています。
「元気だよ、大丈夫」
いつ言ったかなんて覚えていないくらい、口癖のようになっている言葉です。
本当に大丈夫なことも多いのですが、そうじゃない日も、気づけば同じように答えています。
心配をかけたくない、という前提
どうして反射的に「大丈夫」と言ってしまうのか。
考えてみると、いちばん奥にあったのは「心配をしてほしくない」という気持ちでした。
相手に負担をかけたくない。弱いと思われたくない。
少し心がザワザワしている日に、親から「体調、大丈夫?」と聞かれても、口から出てくるのはやっぱり「大丈夫だよ」です。
私の中には、いつでも元気で、体調だけはバッチリ!という理想の自分がいます。そして、相手から見えている「私」の姿もある。
その姿を、自分の言葉で崩したくないのだと思います。
「大丈夫」は、言霊にもなる
ただ、「大丈夫」と言うことが悪いとは思っていません。
口にしているうちに、本当に大丈夫な気がしてくる。そんな言霊のような使い方をしている場面も、少なくありません。
困るのは、そうじゃないときです。
いつもより心がザワザワする。嫌なことがいくつか重なって、ちょっと辛いかもしれない。
そんな日は、笑顔で「大丈夫」と言ったあとも、何かが引っかかったまま残ります。そして夜になると、急に不安が押し寄せてくることがあります。
誰かに相談したら楽になるだろうか。でも、相手が答えを持っているとは限らない。話したところで、負担をかけるだけかもしれない。
親や兄弟に話したら、絶対に心配をかけてしまう。それで相手が眠れなくなったら嫌だな、なんてことまで考えてしまう。
布団の中で、そんな考えが頭の中を駆け巡ります。
不安の種類で、ほどき方を変えてみた
最近は、不安の種類によって、向き合い方を少し変えるようになりました。
人間関係など、自分以外のところに原因がありそうな不安は、夫に話してアドバイスをもらうことが増えました。
これは、私にはとても合っていました。話しているうちに、ぼんやりしていた不安の正体が見えてくるからです。何に引っかかっていたのか、何がストレスだったのか。言葉にすると、それがくっきりしてきます。
自分自身が原因だったり、すぐには解決できそうにない悩みは、ノートに書き出すようにしています。答えが出なくても、紙の上に出すだけで、不安が少しだけ軽くなります。
そして、とにかく寝ること。
私の場合、寝不足のときほど、考えなくてもいいことにばかり注意が向いてしまいます。
「大丈夫」のあとに残るもの
私は、メンタルヘルスデーだからといって、大げさなことをしなくてもいいと思っています。
まずは、自分が「大丈夫」と言ったあとの気持ちを、少しだけ確かめてみる。
言ったあとにすっと軽くなるなら、それはきっと「大丈夫」。でも、モヤモヤが残っているなら、それは大丈夫じゃないサインかもしれません。
私と同じように、反射で「大丈夫」と答えてしまう人はいませんか?
大丈夫と言っていい。でも、そのあとに残るモヤモヤだけは、見逃さないであげてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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