記事: 「婦人科に行くほどでもない」と思っていた私へ

「婦人科に行くほどでもない」と思っていた私へ
みなさんは、「婦人科に行くほどでもないかも」と思って、体の不調をそのままにしてしまったことはありますか?
私は、あります。
しかも、今思えばけっこう長い間、見て見ぬふりをしていました。
生理痛が重い。
経血量が多い。
生理じゃない時に出血することがある。
なんとなくだるい。
眠気がひどい。
こうやって並べると、「それは一度診てもらったほうがいいのでは」と思えるのですが、当時の私は本気で、婦人科に行くほどでもない気がしていました。
生理痛は昔からあるし。
経血量が多いのも、体質かもしれないし。
不正出血も、たまたま疲れていただけかもしれないし。
だるさや眠気なんて、忙しくしていたら誰にでもある気がするし。
そんなふうに、ひとつひとつに理由をつけていました。
病院に行こうと思うと、予約をして、時間をつくって、場合によっては検査のことも考えなければいけない。
それだけで少し面倒に感じてしまう。
それに婦人科って、内科や歯医者よりも少しハードルが高い気がしませんか?
何を聞かれるんだろう。
どんな検査をするんだろう。
うまく説明できるかな。
「それくらい普通ですよ」と言われたらどうしよう。
そんなことを考えているうちに、今日じゃなくてもいいか、来月でもいいか、と先延ばしにしていました。
でもたぶん、忙しさだけが理由ではなかったと思います。
私の中には、「大げさにしたくない」という気持ちがありました。
毎月なんとかやり過ごせている。
仕事にも行けている。
寝込むほどではない日もある。
不正出血も、毎日続くわけではない。
だから、病院に行くほどではない。
そう思おうとしていたのかもしれません。
たとえば、生理痛が重い日は、予定を入れるのが少し怖い。
経血量が多い日は、外出先でトイレの場所をずっと気にしている。
不正出血があると、その瞬間は不安になるのに、数日たつと「まあ大丈夫だったのかな」と思ってしまう。
だるさや眠気がひどい日は、自分のやる気のなさみたいに感じて落ち込む。
そんなことを、何度も繰り返していました。
でもそれを、「婦人科に相談すること」とはなかなか結びつけられませんでした。
婦人科は、もっと明らかに何かが悪い時に行く場所。
ちゃんとした症状がある人が行く場所。
そんなふうに思っていたのかもしれません。
でも、今なら思います。
“これくらい”かどうかを、自分ひとりで判断しなくてもよかったのかもしれない、と。
体の不調って、毎月少しずつ続いていると、それが普通になってしまうことがあります。
本当はしんどいのに、「いつものこと」になってしまう。
本当は不安なのに、「気にしすぎかも」で終わらせてしまう。
本当は生活に影響が出ているのに、「みんなもこんなものかも」と思ってしまう。
私の場合も、まさにそうでした。
あとから子宮筋腫があるとわかって、手術をして、生理痛や経血量が大きく変わった時に、初めて気づいたことがあります。
私は、自分が思っていた以上に、体のしんどさを日常の中に押し込めていたんだな、と。
「生理だから仕方ない」
「体質だから仕方ない」
「忙しいから今は無理」
「これくらいで病院に行くのは大げさかも」
そうやって、自分の体からのサインを何度も見送ってきた気がします。
もちろん、毎回すぐに病院に行けるわけではありません。
仕事も生活もあるし、時間も気力も必要です。
婦人科に行くこと自体に、気持ちのハードルがある人もいると思います。
だから、「絶対にすぐ行くべき」と強く言いたいわけではありません。
ただ、もし今、どこかで「これって普通なのかな」と思いながらやり過ごしている不調があるなら。
毎月同じことで困っているなら。
生活の中で少しずつ我慢していることがあるなら。
それは、相談していいことなのかもしれません。
病院に行くほどでもないかどうかは、行く前の自分が全部決めなくてもいい。
「これくらいで来ました」と思いながら行ってもいい。
結果的に何もなければ、それはそれで安心材料になる。
婦人科に行くことは、自分が大げさだと証明するためではなくて、自分の体を確認するためのものだったんだと思います。
あの頃の私は、怠けていたわけでも、体を大事にしていなかったわけでもなくて、ただ、自分の不調をどう扱えばいいのかわからなかったのだと思います。
もし今、同じように「これくらいで婦人科に行っていいのかな」と迷っている人がいたら。
その迷いごと、持って行っていいのだと思います。
怖いですよね。
面倒ですよね。
大げさかもって思いますよね。
でも、自分の体のことを気にするのは、大げさなことではない。
今の私は、そう思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
