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記事: 子育てに、そんなに簡単な正解はあるんだろうか

子育てに、そんなに簡単な正解はあるんだろうか

子育てに、そんなに簡単な正解はあるんだろうか

SNSなどで、専門家ではない人たちの「子育て論」や「幼児教育論」なんてものが流れてくると、何を偉そうに!とイライラすることがあります(笑)


「そんなもの食べさせたらだめ」「親が楽をしたいだけ」「○歳なら、これくらいできて当然」。


教育や発達、医療の専門家が、知識や多くの事例をもとに説明している内容は、私も参考にします。


けれど、そうではない方が、自分の子どもを育てた経験だけで、すべての家庭に当てはまる正解のように言い切る発信には、強い違和感があります。



子どもの性格も、発達のペースも、家庭の状況も違う。画面に映った一場面だけでは、その親子がどんな一日を過ごしてきたかもわかりません。


それでもSNSでは、事情が見えないまま「正しい子育て」と「間違った子育て」に分けられてしまいます。



「まだできない」が気になる親に、正解は重い


私にも、もうすぐ2歳になる息子がいます。


最近は、ヨチヨチ歩きだった足取りが小走りになり、自分で椅子に座れるようになるなど、できることが少しずつ増えてきました。以前は苦手だった手つなぎも、保育園に通い始めてからは、自分から私の手を引いて歩くこともあります。


昨日までできなかったことが、今日できるようになる。その姿を見るのは、何度経験してもうれしいものです。


一方で、「まだできない」ことが気になる日もあります。


1歳頃には歩き始める。そろそろコップで水を飲める。そんな発達の目安を知っていると、その月齢が近づくにつれてソワソワしてしまうこともありました。


私の教え方が悪いのかな。何か問題があるのかな。


歩くことは、今では何の問題もありません。振り返れば、私が心配しすぎていただけでした。コップ飲みはまだ苦戦中ですが、こちらはゆっくり進めています。


すぐにできることもあれば、時間のかかることもある。自分の子どもを見ていれば、それくらい違うとわかります。それでも親は、目安や誰かの言葉を前にすると、「今できているか」で判断したくなってしまいます。


そんな小さな不安を抱えているところに、「それはダメ」「親のためでしかない」と正解を突きつけられる。ただの意見として聞き流せず、責められたように感じてしまうこともあるかもしれません。



親が楽をするのは、そんなに悪いことだろうか

外出先で息子が騒いだとき、スマホで動画を見せることがあります。手が離せないときには、テレビにも助けてもらいます。


静かになってほっとする一方で、「楽をしているな」「子どもに悪いことをしているのかな」と思うこともあります。それでも、スマホやテレビをすぐ使える時代でよかった、と心から思っています。


その一場面だけを切り取れば、「動画に頼っている親」に見えるかもしれません。でも、その前に何時間も子どもと遊んでいたかもしれない。親の体調が悪い日かもしれない。どうしても静かに待つ必要がある場所かもしれない。


事情を知らない人が、「親が楽をしたいだけ」と決めつけることは簡単です。でも、親が少し楽になることは、本当に子どものためにならないのでしょうか。


余裕を失って怒るより、動画に助けてもらって落ち着いて向き合えるなら、その家庭にとっては必要な選択かもしれません。少なくとも、外から見た一場面だけで良し悪しを決められるほど、子育ては単純ではないはずです。



自分の経験を、誰かの正解にしない

そもそも、自分の子育てでさえ、何が正しかったのかを簡単に判断することはできません。


先日、昔よく息子に聴かせていた歌が、たまたま流れました。生まれて数か月の頃から10か月くらいまで、手遊びをしながら毎日のように歌っていた曲です。


私が飽きてしまい、もう半年以上歌っていませんでした。ところが曲が流れた瞬間、息子が当時の仕草を始めました。


「覚えていたんだ。ちゃんと聞いていたんだ」


まだ何もわかっていないように見えた頃のことも、息子の中には残っていました。親から見えないところでも、子どもは聞き、覚え、自分の力で育っている。そのことに気づかされました。


これは私と息子の話です。だから、すべての親子に同じことが当てはまるとは思いません。


子育ての経験から得た気づきを発信することと、その経験を根拠に他人の子育てを評価することは、別のはずです。


参考にしたい話は参考にする。違うと思ったら聞き流す。そして、自分やパートナーと目の前の子どもを見て、その家庭に合う選択をする。


誰かが言い切る正解より、目の前の子どもを見ながら、その家庭に合う選択を重ねることのほうが、ずっと大切なのではないかと思います。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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