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記事: 女性の不調による経済損失、年間3.4兆円。この数字から考えたこと

女性の不調による経済損失、年間3.4兆円。この数字から考えたこと

女性の不調による経済損失、年間3.4兆円。この数字から考えたこと

3.4兆円という、想像できない数字

先日、経済産業省の記事で、女性特有の健康課題による経済損失が年間約3.4兆円と推計されると知りました。


3.4兆円….!!!!?


あまりに大きすぎて、最初は実感が湧きませんでした。


この推計には、生理痛やPMS、更年期症状などによって仕事を休むことで生じる損失だけでなく、出勤していても不調で仕事の能率が下がることによる損失なども含まれています。


同じ記事によると、男性特有の健康課題による経済損失も年間約1.26兆円あるそうです。女性はその約2.7倍ですが、男性の数字も決して小さくありません。


行けなかった、もう1件の営業

数年前まで、私は生理痛が本当につらく、仕事を休んだこともありました。


営業で外出していた日に、経血が服に漏れてしまったこともあります。勤務時間中に百貨店へ入り、着替えるための服を探しました。

仕事中なのに何をしているのだろう。早く着替えなければ。

次の営業先には、もう間に合わないかもしれない。

そんな焦りと悔しさがありました。

あの日、経血が漏れていなければ、もう1件営業に行けたかもしれません。


服を探して買い、着替えるために使った時間。

予定していた仕事を進められなかったこと。急な出費。

そして、また漏れていないかと気にし続ける負担。


一つひとつは、会社の記録には残らない出来事です。欠勤にもならず、売上の減少として明確に表れるわけでもありません。


それでも、あの時間は会社にとっても、私自身にとっても、一つの損失だったのだと思います。


こうした欠勤や、出勤していても思うように働けなかった時間を含め、さまざまな女性特有の健康課題による損失を推計したものが、3.4兆円という数字です。


私が百貨店で服を探していたあの時間も、この大きな数字の背景にある、目に見えにくい損失の一つだったのかもしれません。


不調で失われた時間

当時は、婦人科を受診したくても、基本的には土日に行くしかありませんでした。

そもそも土日に見てもらえる病院も多くないけど、平日は仕事がある。

緊急ではないから、また今度でいい。そうやって受診を後回しにしていました。


生理痛や経血漏れは仕方がない。生理とはそういうものだ。

女性自身にも、そんな意識が無意識に残っているように思います。


一方で、生理痛は予防できる、きちんと対策すれば経血漏れも防げる、という見方もあります。症状が軽い女性や、生理を経験しない人からそう見られると、不調について言いづらくなります。


声を上げるより、いつもどおり働く方を選ぶ。受診するより、目の前の予定を優先する。

そうして失われた時間も、数字には見えにくいまま積み重なっていきます。


本人任せにしない仕組み

健康診断で再検査が必要になっても、受診するかどうかは本人に委ねられることが多いと思います。仕事が忙しければ、後回しにもできます。


それなら、必要な人には会社が病院を紹介し、平日に受診する時間まで確保する。多少強制的にでも、組織として受診を後押しする仕組みがあればいいのではないか。そんなことを考えることもあります。


ただ、健康に関する情報は、とても個人的なものです。会社には知られたくない人もいるでしょう。支援のつもりでつくった制度が、監視や評価につながってはいけません。


本人任せにしないことと、本人が開示する範囲を選べること。その両方が必要です。


健康情報を細かく説明しなくても、平日に受診できる。休む理由をすべて明かさなくても、必要な時間を確保できる。予防や早期発見について知る機会がある。


そんな仕組みがあれば、我慢を続ける人を少し減らせるかもしれません。


自分には、思っている以上の価値がある

3.4兆円という数字を見て、改めて思ったことがあります。


女性が働くことで生み出している経済的な価値は、私たち自身が想像しているよりも大きいのかもしれません。


もちろん、働いて生み出す金額だけが、人の価値ではありません。社会や会社のために、健康でいなければならないという話でもありません。


ただ、自分が一日休んでも大したことではない。少しくらい不調でも、仕事を止めるほどではない。そう考えて、頑張り続けている女性は多いように思います。


自分のためだけだと、つい無理をしてしまう。私も、その一人です。


だから、自分には思っている以上の価値があることを、体を大切にする理由の一つにしてもよいのではないでしょうか。


不調を我慢できたかではなく、変化に気づけたか。気になる症状と向き合えたか。必要なときに、受診や休息を選べたか。


女性の不調は、我慢して働くことまで含めて当たり前ではありません。


いつも頑張っている自分の価値を、もう少し大きく見積もってみる。そして、その自分を守るために、体を後回しにしない。


私も、そう思うことにします。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


参考:女性特有の健康課題による経済損失と企業に求められる対応|経済産業省 METI Journal


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