
ピルに賛成でも反対でもない、私の正直な話
低用量ピルという言葉を初めて知ったのは、たしか高校生のときでした。
当時から生理痛は重いほうで、「これが軽くなるなら」と、少しだけ興味を持ったのを覚えています。
ただ、周りに飲んでいる人はほとんどいませんでした。
数少ない例外が、高校の友人でした。
彼女も生理痛に悩んでいて、病院にかかって低用量ピルを飲んでいました。
その彼女がある日、「ピルを飲み始めてから、めちゃくちゃ太った。むくむ」と話していたのをチラッと聞きました。
思春期の私には、「薬飲んで太りたくないな〜」。そんな軽い感じで、何も調べずに「飲まない」を選びました。
他にも飲んでいる友人は数人いたけれど、正直、あまり良い印象は残っていません。
ピルを飲んでいても辛そうに見える子もいて、「飲んでも意味ないのかな」とも思っていました。
それに当時は、生理痛はあって当たり前のもの、我慢するものだと思っていました。なので、まあ仕方ないか、なんて気持ちでいたように思います。
大人になってから、メディアなどでピルの効能について知る機会が増えて、「やっぱり飲んでみたいな」と思うようになりました。
でも、オンライン診療はなんとなく怖い。病院に行くのは面倒。そもそも毎日同じ時間に薬を飲み続けるのが、性格的にできる気がしない。
生理痛はつらいのに、一歩踏み出せない自分へのもどかしさは、ずっとどこかにありました。もっとも、正直に言えば、面倒だという理由で病院に行かなかっただけ、という面もあります。
そうこうしているうちに結婚して、出産のことを考えるようになったら、ピルを飲むという選択は自然となくなっていました。
いま振り返って後悔しているかというと、そうではありません。そもそも当時は選べるピルの種類自体、今より少なかったようにも思います。
ただ、社会人になって、多少無理をしなければいけないタイミングが増えたとき。生理を言い訳にできない日が、結構ありました。
あのとき飲んでいれば、体にかかる負荷を少し減らせたのかな。そう思うと、「飲んでみてもよかったな」という気持ちは、たしかにあります。
後悔はないけれど、飲んでみてもよかったかもしれない。私のピルへの気持ちは、今もこの微妙な位置にあります。
だから私は、ピルに賛成でも反対でもありません。
ただひとつ思うのは、高校生の私は、友人ひとりの体験談だけで選択肢を消してしまった、ということです。
同じ薬でも、体質や状況によって合う・合わないは人それぞれ違うはず。
それなのに、SNSや友人の声だけを真に受けて、選択をやめてしまう。確かめていない情報を真実だと思い込んで、広めてしまう。そういう人は、大人になった今も、周りに少なくありません。
もしいま迷っている人がいたら、専門家の声を自分で集めてみるのはどうでしょうか。
悩んでいるなら、婦人科で直接聞いてみる。医師によって意見が違うこともあるはずなので、セカンドオピニオンやサードオピニオンを検討してみてもいい。
そうやって知識をつけていくと、あふれる情報の中から、自分に必要なものを取捨選択できるようになっていく気がします。
最終的に決められるのは、自分だけです。
だからこそ、他人の意見だけに振り回されないでほしい。
飲むにしても、飲まないにしても。何よりも、自分の体を大切にすることがいちばんだと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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