なんだかやる気が起きないときのヒント

やる気って、どこから出てくるの

「今日はどうしてもやる気が出ない…」そんな日は誰にでもありますよね。

やらないといけないこと、やりたいことは、なんとなくあるのに、手がつかないうちに時間だけが過ぎていく...

やる気さえ出てくれれば、パパッと済ませちゃうのになぁ〜なんて感じるときもあるのではないでしょうか？

でも、残酷なことに、やる気は魔法のように突然やってくるものではないんです。

言い換えると、「やる気そのものを最初から持っている人はいない」。いわゆる「やる気」というのは、多くの場合、行動しているうちに少しずつ湧いてくるものなんです。

作業を始めたときに感じる「あ、なんだか乗ってきた」とか「もう少し続けてみようかな」という感覚。これを作業興奮と言います。

脳は動き始めると、その活動に合わせて注意やエネルギーを集中させてくれるので、始めさえすればあとは案外スルスル進むことが多いんです。

だから、まずは「始めること」を小さくしてみましょう。

完璧にやらなきゃ…と力む必要はありません。おすすめは「5分だけやる」ルール。5分なら気楽に取り組めるし、短い時間の分だけ、やることを絞ることができます。

ちょっと時間があると、いろんなことができるので、迷ってしまう。そんな方もいるのではないでしょうか？だからこそ、短い時間でやることを1つに絞ってみるのがおすすめです。

机の前に座って、タイマーで5分。終わったら、伸びをして「よくやったね」と自分を褒めてあげてください。

ただ闇雲に動くだけじゃなくて、ちょっとした工夫も加えるともっと楽になります。

大きな目標がまだ見つかっていなくても、これだけは決めておくと行動に移しやすいです──「いつ」「どこで」「どれくらいやるか」。

たとえば「夕食が終わったらキッチンの椅子に座って5分だけ日記を書く」みたいに、時間と場所をセットにするんです。状況がトリガー（合図）になって、やることが自然に始まります。

また、小さな目標（small wins）を作るのも効果的。

大きなゴールは心地よい指針になるけれど、日々の達成感は別に必要です。タスクをもっと小さく分けて、終わるたびにチェックをつける、終わったら好きな飲み物を一口飲む──そうした「小さなご褒美」が次の行動につながります。

実践のコツをまとめると：
・やる気は“来るのを待つ”ものではない。まず手を動かす。
・とにかく「5分だけ」やってみる。続けるかは後で決めてOK。
・小さな目標を作って、終わったら自分を認める。
・目標がなくても「いつ・どこで・どれだけやるか」は決めておく。

最後に、大事なこと。無理は禁物です。心身が本当にしんどいときは、休むこと自体が正しい選択ですし、医療や専門家の助けが必要な場合もあります。だけど「今日は軽く5分だけ」なら、試してみる価値はあるはず。まずは小さな一歩を、自分のために踏み出してみてくださいね。