
10月11日は国際ガールズデー。自分たちにできることとは?
世界の少女たちが直面している現実
10月11日は国際ガールズデー。
2012年に国連が制定した記念日です。すべての少女が質の高い教育を受け、自分の人生を自分で決められる社会を目指して設けられました。
しかし現実は厳しい様子。2023年のユネスコ報告によると、世界には学校に通えない子どもが約2億4400万人、そのうち約半数が少女だと言われています。サハラ以南のアフリカや南アジアでは、貧困や紛争、文化的慣習によって、教育を受ける機会を奪われている少女たちが今もいます。
児童婚の問題もあります。UNICEFの統計によれば、毎年1200万人の少女が18歳未満で結婚させられ、教育の機会を失い、出産による健康リスクにも直面しています。女性性器切除(FGM)の被害に遭う少女も、年間約400万人に上ります。
これらは遠い国の話ではありません。教育を受ける権利、自分の体と人生を自分で決める権利。それが奪われている少女たちが、今この瞬間も存在しているのです。ちょっと信じられないですよね?
日本で教育を受けられる私たち
一方、日本では男女ともに義務教育を受けることができます。高校進学率は98%を超え、大学進学率も男女差が縮まりつつあります。2023年のデータでは、女性の大学・短大進学率は約58%に達しました。
私たちは学校で国語や数学を学び、理科や社会で世界の仕組みを知りました。専門学校や大学で、より深い知識や技術を習得した人も多いと思います。
語学を学んだ人、プログラミングを習得した人、医療や福祉の専門知識を持つ人、ビジネススキルを磨いた人。私たちの多くは、世界の少女たちが夢見るような教育の機会を、確かに手にしてきました。
そして何より、「自分の未来は自分で決められる」という選択肢を持っています。
でも、その選択肢を活かせているだろうか
日本では確かに教育の機会は平等です。でも、管理職に占める女性の割合は約13%。先進国の中で最低水準。出産や育児を機にキャリアを諦める女性も少なくありません。
「子どもができたら仕事は続けられない」
「管理職は自分には無理」
「専門知識はあるけど、社会で使う機会がない」
こうした声を、痛いほど耳にします。
実際にそうなのか、それとも自分自身でそう言い聞かせてしまっているのか。
教育を受ける機会を平等に受けているはずなのに。
教育が与えてくれた、本当の価値
国際ガールズデーという日に、私たちに何ができるのかを考えてみました。
私は、自分が受けた教育を大切にすること。そして、自分の選択を信じて生きること。が大切かなと思いました。
教育を通じて私たちが得たものは、専門知識やスキルだけではありません。考える力、選ぶ力、そして何より、自分の人生を自分で決める力。
「自分は何を大切にして生きたいか」
日本では、人の目を気にして将来を決めたり、周りの声に耳を傾けすぎて自信をなくしたりすることがあるように感じます
でも、それってもったいない。私たちは男女平等に教育を受けてきました。その最大の価値は、「自分で選べる力」を手に入れたことです。その力を、周りの声や評価のために手放す必要はありません。
すべての少女に、選ぶ自由を
国際ガールズデーに願うのは、世界中のすべての少女が教育を受けられることです。日本にいる私たちは、受けた教育の価値を最大限に活かし、次世代に希望を見せることはできるかなと。
私たちが学んできたこと、身につけてきた知識や経験。それは、きっと誰かの役に立つはず。
今日という日をきっかけに、みなさんも自分にできることはないか考えて見ませんか?
最後まで読んでいただきありがとうございます!