焦れば焦るほど、眠れなくなる

私は数年ほど前、入眠がとっても苦手な時期がありました。

目を閉じても、頭の中はフル回転。明日の会議のこと、上司に言われた一言、やり残した仕事。週末の予定やいきたいレストランのことまで、考えなくてもいいことが、次から次へと浮かんできます。

「考えるのやめよう」って思うんですけど、やめようと思えば思うほど、余計に考えちゃうんですよね。

そして始まるのが、時計チェック。

「まだ12時か、あと6時間寝られる」
「もう1時…5時間しかない」
「2時過ぎてる。明日絶対しんどい」

この焦りが、さらに眠気を遠ざけていく。焦っても意味がないってわかっててもコントロールできませんでした。

不安になると、手が伸びるスマホ

眠れない夜の悪い癖が、もう一つありました。スマホです。

不安で眠れないと、つい手が伸びる。SNSを見たり、ニュースを読んだり、意味もなく検索したり。「これ見たら眠くなるかも」なんて言い訳しながら。

でも当然、余計に目が冴えます。

気づいたら午前3時。翌日の仕事を考えて、さらに絶望的な気持ちになる。完全に悪循環でした。

あの頃を振り返ると、多分、仕事への不安やストレスが多少なりともあったのかなと思います。

職場の人間関係が上手くいってなかったり、新しいプロジェクトのプレッシャーがあったり。日中は忙しくて考える暇もないんですけど、夜になって一人になると、全部が押し寄せてくる感じ。

布団の中で考えることって、大体ネガティブなんですよね。「あの時ああすればよかった」とか、「明日こうなったらどうしよう」とか。建設的な思考じゃなくて、ただ不安をぐるぐるしてるだけ。

漠然とした将来への不安も、夜は特に大きく感じました。このまま年を重ねていくのかな、私の人生このままでいいのかな、みたいな答えのない問いが頭の中をぐるぐる。

朝起きるのもだるいし、仕事中も眠気が出たりと、影響が出始めていました。このままじゃダメだ！と、2つのことを決めて徹底しました。

これは本当に徹底しました。どんなに眠れなくても、絶対に触らない。
布団の中は検索魔になりがちだったので、最初は検索できないことにさらに不安を感じることもありました。手持ち無沙汰で、余計に時間が長く感じるし。

でも、もし手持ち無沙汰になったら読書をするようにしました。
枕元には本が数冊と目に優しいキンドルを。

慣れてきてからは、読書しながら寝落ちするというのが病みつきになっていました（笑）

どんなに遅く寝ても、朝は決まった時間に起きる。二度寝しない！
これも最初はきつかったです。（二度寝って最高に気持ちいいですよね...。）

でも、これを続けたら、少しずつ夜眠れるようになっていきました。体が「夜は寝る時間だ」って覚えてきたのかもしれません。

今も、たまに眠れない夜はあります。ストレスがたまってる時とか、考え事が多い時とか。

でも、以前よりも明らかに楽に入眠できるようになりました。
それに、眠れない夜の対処法も身についたので、以前ほど不安じゃなくなりました。

スマホを見ないとか、焦らないとか。そういう小さなことが、案外大事だったんだなって思います。　
そして、楽に入眠できるようになってきたら、不安が襲ってきても「今そのこと考えても無駄だから、不安になるのやーめよ」と切り替えられるようになってきました。

簡単なことですが、大きな収穫でした。

もし今、あなたが布団の中で眠れずにいるなら、焦らなくていいと思います。
私もそうだったから、その苦しさ、すごくわかります。

「寝なきゃ」って思えば思うほど眠れなくなる矛盾。時計を見るたびに増していく焦り。明日への不安。

そして、今は眠れなくても、ずっとこのままじゃないです。きっと自分に合った方法が見つかっていくはずです。

私の場合はスマホ禁止と朝のルーティン。あなたには別の方法が合うかもしれませんがぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます！