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記事: 子宮筋腫と言われた日、聞けなかったこと

子宮筋腫と言われた日、聞けなかったこと

子宮筋腫と言われた日、聞けなかったこと

私は数年前までずっと「生理痛が重い体質なんだ」と思っていました。
毎月つらい。 薬を飲んでも、効かない。
でも、生理痛ってそういうものなのかもしれない。

 

そんなふうに、自分の中でどこか片づけていた不調でした。

 

それでも、やっぱり毎月涙を流しながら痛みに耐えていました。
なので、一回婦人科に行って相談してみようと、重い腰を上げて行ったその日。
診察で子宮筋腫(良性)があると言われました。

 

そして先生から、治療の選択肢のひとつとして「手術」という言葉が出ました。

 

私は生まれてから一度も手術をしたことがなかったので、すごくドキドキしたのを覚えています。

「具体的にどんな手術なのか。」
「回復にはどれくらい時間がかかるのか。 」
「現状妊娠を急いでいるわけじゃないし。でもいずれ妊娠したい、これは、判断に関係するのか。」
「先生が同じ立場だったら、どうするのか。」

 

本当は聞きたいことが、たくさんあったはずでした。

 

でも診察室では、質問が言葉になりませんでした。
というより、なぜか強がって、そんな選択肢もあるのねくらいの感覚で受け入れたふりをしていました。

 

「仕事もあるし、会社休みたくないし、一旦すぐじゃなくて大丈夫です〜。」
なんて口では言いながら、ドキドキしたまま帰宅しました。

もっと聞きたいことがあったはずだし、重たい生理痛をどうにかしたくて行ったはずなのに、何も解決せずに(痛みの原因はわかってよかったが)終わってしまいました。

 

病院に行ったのだから、説明は受けた。
診断も聞いた。
選択肢も提示された。

 

だから、必要最低限の話は聞いたはずなのに、不安でいっぱいでした。

 

私は、不安だと言えなかった。
将来妊娠したいと思っていることも、ちゃんと伝えられなかった。
手術についてもっと知りたいことも、聞けなかった。
そしてたぶん、本当は「大丈夫、必要なら一緒に考えましょう」と背中を押してほしかった。

でも、そのことすら言えませんでした。

 

結局その時、私は手術をするという判断ができませんでした。

 

そのまま数年が経ちました。
それでもやっぱり症状は気になり続けて、私は別の病院に行きました。
そこであらためて相談して、手術をすることを決めました。
その病院では、自分の不安をきちんと話すことができました。

 

手術が怖いこと。
将来の妊娠のことが気になっていること。
どんな生活になるのか知りたいこと。
先生も、私の話を聞いたうえで手術の背中を押してくれました。

 

そして実際に手術を受けて、術後の快適さを経験した時、正直に思いました。
もっと早く手術しておけばよかった。もちろん、これは私の場合の話です。

子宮筋腫があるから必ず手術が必要、という話ではありません。

治療の選択は、症状や年齢、妊娠の希望、生活への影響などによって変わるものだと思います。

 

ただ私は、自分の不安を話せたことで、やっと判断できたのだと思います。手術をするかどうかを決めるために必要だったのは、医学的な説明だけではありませんでした。

 

自分が怖いと思っていること。
将来妊娠したいと思っていること。
生活がどう変わるのか不安なこと。
本当は、誰かに背中を押してほしいと思っていること。

そういう、まだ整理されていない気持ちも含めて、診察室に持って行ってよかったのだと思います。

 

私は、セカンドオピニオンとして別の病院に行ってよかったと思っています。
もし不安が残るなら、別の先生に聞いてみることは、ひとつの選択肢だと思います。

でも同時に、最初の病院でもう少し話せていたら、もっと早く判断できていたのかな、とも思います。

「怖いです」と言ってよかった。
「将来妊娠したいです」と伝えてよかった。
「先生だったらどうしますか」と聞いてもよかった。

不安は、ちゃんと相談内容になります。

診察室で言葉が出なくなってしまうことは、きっとあります。

白い壁の前で、先生の言葉を聞きながら、頭だけがいっぱいになってしまうこともあると思います。

そんな時は、一度持ち帰ってもいいし、 メモにして、次に持って行ってもいいし、

別の病院で聞いてみてもいいと思います。

うまく話せなかった自分を責めなくていい。

でも、自分の不安をなかったことにせず、 うまく言えなくても、不安なまま差し出してよかったのだと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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