記事: 「なんで私こんなにメンタル弱いの?」から始まった、PMS症状との付き合い

「なんで私こんなにメンタル弱いの?」から始まった、PMS症状との付き合い
今回は、私のPMSについて話をしたいと思います。
普段は周りから「メンタル強いよね」って言われているのに、月に1回だけ「なんで私ってこんなにダメなんだろう」って思う時期に長年悩まされてきました。
自他ともに認めるポジティブ人間の私が、なぜか月に1回だけ些細なことで部下に強く当たってしまったり、ちょっとしたミスで家に帰って一人泣いてしまったり...。「私って全然メンタル弱いじゃん」って自分を責めていました。
その心の揺らぎも生理の影響だと気づくまでに少し時間がかかりました。
「あれ、私らしくないな」と感じた症状たち
今思い返すと、こんな症状に悩まされていました:
辛かった心の変化
普段のポジティブな私はどこ?状態
いつもなら「まあ、なんとかなるでしょ!」って明るく乗り切れることが、なぜかその時期だけは「もうダメだ...」って思考になってしまう。部下の些細なミスにも「なんでこんなこともできないの?!」ってイライラして、後で「あんなに強く言わなくても良かったのに」って自己嫌悪。
眠気との果てしない戦い
大事な会議中でも襲ってくる睡魔
昼間でも耐えられないほどの眠気。とにかく眠い。「私、怠けてるのかな?」「上司にだらけてると思われたら嫌だな。」そしてカフェインは控えたいけど、仕方なくコーヒーやエナジードリンクを飲んで凌ぐ。そんな自分を責めていましたが、今思えば完全にPMSの症状でした。
その他の体の変化
- 肌荒れ(特にニキビ)
- 便秘
- むくみ などなど
この中でも、心の変化と眠気は本当に辛くて、「私って仕事できない人なのかな」「周りに迷惑をかけてばかり」って自分を責めていました。
記録を始めたきっかけ〜カレンダーから始まった小さな発見
最初は単純に「生理周期を知りたかった」だけ
実は記録を始めたのは、PMS対策ではなく単純に生理周期を把握したかったから。1番最初は普通のカレンダーに生理が来た日だけマークしていました。
でも、そのうち「あれ?この前イライラいした日って、生理前?」って気づくように。
そこから少しずつ、気分や体調も一緒に記録するようになりました。
記録で見えてきた私のパターン
記録を続けていくうちに、はっきりとしたパターンが見えてきました:
- 生理予定日の2〜3日前から気分が不安定になる
- 眠気は生理予定日の1週間前から始まり生理中がピーク
- ストレスが多い月は症状がより強く出る
「あ、これって私が悪いんじゃなくて、体のリズムだったんだ」って分かった時は、少し安堵しました。
私の記録方法の変遷
最初:カレンダーに手書き
生理が来た日だけ記録
スマホにしてから:生理周期アプリ
たくさんのアプリを試してきました。
- ルナルナ(ガラケー時代に使用)
- Clue
- ケアミー
- ケアベア
- ラルーン など
現在:iPhoneのヘルスケアアプリ
個人的におすすめなのは、Clueとケアミー。
現在も気持ちの揺らぎは多少あるものの、ある程度知識も理解も深まってきたので、忙しい毎日でも続けやすいように、Apple Watchからも簡単に入力できるiPhoneの純正アプリに変更しています。楽ちんなので、こちらもおすすめ。
実践してきた対策方法
気分のムラへの対策
1. 事前の心構えと環境調整
記録により「この時期は気分が不安定になりやすい」と分かるようになったので、その期間は以下を心がけています
- スケジュールに余裕を持つ
- 家族に「ちょっと体調管理が必要な時期」と軽く伝える
- デスクに小さなアロマオイルやハンドクリームを常備
- 休憩時間は一人の時間を確保してリフレッシュ
2. リラックス方法
- 深呼吸やストレッチ
- 好きな香りを嗅ぐ
- 入浴時間を長めにとる
眠気への対策
1. 生活リズムの調整
- できるだけ早めに就寝
- 休憩時間や移動時間に仮眠(10〜15分程度)
- カフェインの摂取タイミングを調整(今はエナジーデカフェコーヒー)
2. 食事での工夫とサプリメント
- 朝食をしっかり摂る
- 鉄分を意識的に摂取(レバー、ほうれん草、小松菜など)
サプリメントの活用:
忙しい毎日の中で完璧な食事管理は難しいため、サプリメントでサポートしています。
- 鉄分:貧血予防と眠気対策
- ビタミンB群:疲労回復と気分安定
- マグネシウム:PMSの諸症状緩和
※サプリメントは医師や薬剤師に相談してから摂取することをおすすめします
記録を続けて気づいたこと
体調管理の意識向上
記録を続けることで、PMS症状以外の体調変化にも敏感になりました。睡眠不足やストレスが症状を悪化させることも実感できるようになったのです。
家族との向き合い方〜伝える勇気と受け止めてくれる人たち
母親には話しやすかった
母親には比較的早い段階で「なんか生理前になると調子悪くて...」って相談しました。すると母は本当に気を遣ってくれて、その時期は特に優しくしてくれるように。「無理しないでね」って声をかけてくれるだけで、すごく救われました。
父親には言えなかった
でも父親には、なんだか話しづらくて伝えていません。忙しい人だったし、「なんとなく話す必要もないかな」って思っていました。今思えば、男性にも知ってもらうことって大切ですよね。
夫は完璧な理解者
そして現在の夫。彼は本当に完璧な理解者です。
今一番最初に八つ当たりしてしまうのは夫。些細なことで「なんでそんなことするの?!」って感情的になってしまう。でも夫はいつも(言葉にはせず)「そういう時期」と理解して受け止めてくれています。
後で「さっきはごめん」って謝ると、「大丈夫だよ、全く気にしていないよ」って。この理解があるから、安心してPMSと向き合えています。
自分に優しくなれた
「なんで私はこんなにダメなんだろう」と自分を責めていた気持ちが、「これは生理前の症状だから仕方がない、今は無理しないでおこう」と思えるように変化しました。
私が伝えたいこと
これはあなたのせいじゃない。
「なんで私だけこんなにメンタル弱いの?」「みんなはちゃんとできてるのに」って自分を責める必要は全くありません。
私も長い間、「普段はポジティブなのに、なんで月に1回だけこんなにダメになるんだろう」って悩んでいました。でも、記録をつけて、家族と向き合って、自分なりの対策を見つけることで、確実に楽になりました。
もちろん完璧ではありません。今でも生理前は夫に八つ当たりしてしまうし、眠気で困ることもあります。でも、「あ、今そういう時期なんだ」って思えるようになった分、自分を責めることは格段に減りました。
最後に
もしあなたが今、月に1回の心の不調に悩んでいるなら、まずはカレンダーに印をつけることから始めてみてください。私みたいに、最初は生理の日だけでも大丈夫。
そして、もし可能なら信頼できる人に話してみてください。一人で抱え込む必要はありません。
PMS症状は個人差が大きいので、私の方法がすべての人に当てはまるわけではありません。
仕事に育児に家事に、毎日本当にお疲れさまです。月に1回の不調があっても、あなたは十分頑張っています。
小さな工夫の積み重ねで、きっと今より楽になる方法が見つかるはず。あなたらしく、無理なく続けられる方法を一緒に見つけていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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*症状が重い場合は、我慢せずに婦人科で相談することをおすすめします。*