
寝不足とは違う、この眠気をうまく言葉にしたい
生理前の眠気って、「眠い」の一言では足りないと思うことがあります。
寝不足の日の眠さとは、少し違いませんか?寝不足の眠さが電池切れなら、生理前の眠気は省エネ設定に勝手に切り替わる感じ。
まぶたが重いというより、思考と気力の出力だけが、静かに絞られていくような感覚があります。
でも、生理前の眠気は、もう少し説明しづらい気がします。
ちゃんと寝たはずなのに、言葉がすっと入ってこない。返事を考えても、頭の中ではカーソルだけが点滅しているみたいに、なかなか文章にならない。体は起きているのに、思考だけが少し遅れている。あの感じは、ただ「眠い」では片づけにくい気がします。
私はこの感じを、長いこと「気合いが足りないのかな」と思っていました。
仕事をしていると、眠いなんて言いづらい。だるいとか、集中できないとか、そういう言葉には変換できても、「眠くて無理です」は、どこか甘えっぽく響いてしまいそうで。
大人になるほど、眠気を不調として扱ってはいけないような空気を、自分の中で勝手に感じていました。
でも今は、生理前の眠気は、ただの甘えで片づけられるものではないと思っています。
黄体期には女性ホルモンの影響で眠気が強くなることがあると言われています。気の持ちようで押し返せる程度のものではなく、脳も体も「今は出力を下げたい」と言っている時間なのかもしれません。
あれは、怠けたいわけではないですよね。頭が悪くなったわけでも、やる気をなくしたわけでもない。ただ、処理速度だけが落ちている。自分だけ急に省エネ設定に入ったみたいに、いつもの調子で動けなくなる。
そう思えるようになってから、「なんでこんなこともできないんだろう」と自分を責める気持ちは、少しやわらぎました。
生理前の眠気は、横になったら即寝落ちする、みたいな派手なものだけではない気がします。
パソコンの画面を見ているのに内容が入ってこない。会議の話を聞いているのに、言葉が頭の中に着地しない。返信文を考えても、うまくまとまらない。買い物に行くだけのことが、妙に遠い予定に感じる。起きてはいるけれど、ちゃんと起ききれていない。
あの半端な鈍さが、静かに生活を削っていきます。
しかも厄介なのは、外から見えにくいことです。
熱があるわけでもないし、咳が出るわけでもない。だから周りには伝わりにくいし、自分でも「このくらいで休むほどではない」と思ってしまう。でも実際には、判断力も集中力も少し落ちていて、いつもの自分とはちゃんと違う。
その小さなズレを自分だけが知っている感じが、またしんどいのだと思います。
最近は、そんな日にいつも通りのやり方にこだわりすぎないようにしています。
大事な返信は少し寝かせる。頭を使う作業は朝から詰め込みすぎない。今日は調子に合わせて進め方を変える日だと思って、順番や負荷を少し整える。
劇的な解決ではないけれど、「全然できなかった」ではなく「今日なりに進められた」に近づける気がしています。
生理前の眠気を、もっと正確な言葉で説明できたらいいのにと、よく思います。
ただ眠い、ではない。寝不足とも少し違う。体のモードがいつもと少し変わって、言葉も判断も気力も、いつもよりゆっくりになる。
私の場合、そんな感覚に近いのだと思います。(きっと人それぞれ違いますよね。)
もしあなたにも思い当たるものがあるなら、それは気合い不足ではなく、不調のひとつとして扱っていいものかもしれません。
ただ我慢するのでも、無理に自分を奮い立たせるのでもなく、その日の自分に合う形で整えながら前に進む。
そんな選択肢を持てるだけでも、少し楽になることがあるかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございます!

